Friday, January 20, 2006

清貧と結婚 <教養主義>

2005年01月28日
清貧と結婚 <教養主義>
「月刊 ランティエ創刊号」。
明朝体の漢字を縦書きに配した表紙レイアウトがとても新鮮に感じた。
気にいった。
ぱらぱらとめくって買うと決めた。
写真と文字のバランスがとてもよいのです。
そして美しい。

創刊特集は「よみがえれ うつくしい にっぽん 日本人論」。
誤解されやすいようなタイトルなのだが、執筆者からすごい。
識者11人の眼力は相当のものがあると感じた。

中でも文芸評論家小谷野敦氏は明快だ。
以下言葉を借りる。

「成長などしなくていい・・・70年代のレベルでいい・・もう景気が悪いと歎くのはやめるべきだ・・生活水準を下げたくないから結婚をしたがらない・・彼女らは貧乏に耐えられないのだ」という見方から歴史観へ「・・徳川時代には『分を知る』ということが重視された。分を知らなければ、分不相応というレッテルが貼られ、社会的に抹殺された。・・」。つまり結婚しない彼女達は社会的に抹殺されているのだ。彼女達はそのことに気づいていない。「世間ではまだ非婚化が進んでいる」が、一方で「若い人の結婚回帰が始まりつつある。」いずれにしても、結婚をして子どもを生み育てるには今よりもっと生活水準を下げることになる。「かくなるうえは、清貧でやっていくほかあるまい。無駄に動き回らず、『晴耕雨読』を心がけるものよさそうだ」。結婚回帰。未来は婚姻適齢期の若い人たちに期待したい。

「・・これまでは『便利の追求』に躍起だったが、それは寄り道の楽しさを奪ってしまった。こんな時だからこそ・・『教養主義』に触れるのもいいかもしれない。(談)」

どうですか。
教養主義。
清貧と結婚。
それでも「裕福な生活・理想の人」を求めたいですか。
yskkyhh3 at 05:48|この記事のURL │Comments(0) │TrackBack(0) │雑感

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